テレクラという世界において「老舗」であることの意味は大きく、「老舗」という事実だけでテレクラを選ぶための基準となるほどです。
「老舗」であるということは、店舗型テレクラの長所を理解したうえでシステムが考案されている無店舗型テレクラの、それぞれの弱点と強みを知っているということです。
なぜ店舗型テレクラが現在のような状態になったのか、店舗型テレクラと無店舗型テレクラの違いは何か、店舗型テレクラの先へ向かうための無店舗型テレクラのこれからのあり方とはどのようなものか。「老舗」のテレクラは、おおよそこういったことを考えながらテレクラの事業を展開する傾向があります。
バレンタインSMは、SMツーショットのなかで、つねにそういった課題と直面してきた「老舗」のテレクラであり、SMダイヤルやSMツーショットの先駆けともなったパイオニア的テレクラであり、それでいて、最新のテレクラとしての人気も保っている現役無店舗型テレクラでもあります。
「老舗」であることがテレクラの選択基準になる以上、バレンタインSMもまた、そういった選択基準の俎上に乗ることになります。
そして、バレンタインSMは「老舗」という基準を満たしながら、それ以外のテレクラ選択基準においても高水準なものとなっているので、SMツーショットに代表されるアブノーマルな会話を楽しみたい層に「利用しやすいテレクラである」という判断がなされており、男性利用客数がテレクラ業界のなかでナンバーワンという確かな結果を出してもいます。
もちろん、多いのは男性利用客数だけではありません。一般女性からのコール数においても、バレンタインSMは、頭一つ抜けている状態にあり、信用と実績を基軸にしてその地位を盤石なものにし、SMツーショットという領域においてはほとんど覇権をとっているような状態にあります。
「無店舗型テレクラを使ってSMツーショットを楽しみたいが、どのテレクラを使えばいいのか?」という迷いと悩みは、バレンタインSMを利用することによってすぐに解決することになるでしょう。
バレンタインSMのセンターが少ない理由
バレンタインSMに代表されるSMツーショットは、全体的に見て「センター数が少ない」ことに大きな特徴を持っています。バレンタインSMもその例外ではありません。
「センター数が少ない」ということは、SMツーショットではない通常のツーショットダイヤルであれば弱点となりかねない要素ですが、これがSMツーショットである場合は、弱点にはなりえません。
というのも、SMツーショットというのは「SMツーショットを通したSMパートナーの出会い」よりも、「回線上で行うSMツーショットの変態プレイ」を重視するからであって、「地域密着」であることにそれほど大きな意味を見出すことがないのです。
また、SMパートナーを探す場合においても、SMパートナー探しは通常の性癖を持った普通の出会いに比べるとやや難易度が高くなるという傾向があります。
SMを「肉体的」な方面で遊ぼうとするのであれば、SMというのは、どうしても東京などの大都市に足を運び、SMの専門店などでプレイしなければなりません。
SM人口は、都市全体の人口と金の動き方に左右されるため、人口が多く、金の流れもはやく大きい東京において、SM人口というものも増え、SMにまつわる消費活動も活発化されます。
古くからのSM好きというのはこのあたりの「SM人口、一極集中化」を理解しておりますから、SMのリアルパートナーを探す場合は、SMバー、SMクラブ、SM専門風俗店などに実際に足を運ぶというやり方をとることになります。
SM愛好家の分断を解消しゆるやかな連帯を実現する
バレンタインSMのような変態テレクラというのは、「リアルパートナーを探す」という楽しみ方はどちらかというと二義的なものになっており、むしろ、声と言葉を使ってSMというものを「精神的」に遊ぶことを目的にして作られています。
そして、SM好きの男女も、SMテレクラを利用するにあたっては、その場所の利用目的というのをそれぞれに把握しているわけです。SMパートナーを探す男女が完全にゼロであるとまではいいませんが、「あくまでもここはSMツーショットを楽しむ場所なのだ」という自覚があるということですね。
全国の、様々な地方に散らばっているSM愛好家同士の回線を繋ぐためには、「都市ごとに用意されているセンター」であるよりも「一点集中型のセンター」であるほうが好ましいでしょう。
というのも、地方都市ごとにセンターを置いていた場合、SM好きの男女というのは「分断」されてしまう可能性のほうが高いからです。
SMテレクラの存在価値というのは、肉体的には遠方に身をおいている「分断」されているSM愛好家同士が、その「分断」を超えて「連帯」していくための場を提供するところにあるのであって、「センターを一箇所に絞る」という戦略は、そういった場のための土台を作るということに直結しているのです。
もちろん、「違う土地に住むSM好き同士」による「SMツーショットダイヤル」を通して、「分断」が「連帯」に繋がった場合、そこから「SMパートナー探し」へと移行させていくことも可能です。
しかし、そういった移行を可能にさせていくためには、やはり、「分断」の解消と「連帯」がまず先行して起こらなければならないでしょう。バレンタインSMが、まさにその実践の場であることはあらためて言うまでもありません。
SMテレクラはテレフォンセックスの延長線上にある
SMテレクラ、SMテレフォンセックスというものにある程度慣れている人にとっては「肉体的なSMと、電話を利用してプレイするSMツーショットは、同じSMという言葉を使ってはいるが、別種の快楽がある独自の体験である」ということは常識の範疇に属していることではないかと思います。
しかし、SMツーショット未体験者であるならば「電話でプレイするSMは面白いのか、気持ちいいのか、そもそも可能なのか?」というような様々な疑問が生じることでしょう。
SMツーショットを楽しめるかどうか、可能であるかどうかを考えていくためには、まず「テレフォンセックスを楽しめるか、テレフォンセックス独自の快楽を受け取ることが可能か」ということが、試金石として機能することになるでしょう。
テレクラは「出会い」目的の利用と、「テレフォンセックス」目的の利用に大別されることになります。SMテレクラというのは、この「テレフォンセックス」目的のテレクラ利用の延長線上にあります。
「出会いからのセックス、それから、セックスのしめくくりとしての射精」ということが目的になっているテレクラ利用者は、テレフォンセックスの段階でつまずきを感じることになりますから、SMテレクラのSMツーショットの楽しさを理解するのは、かなり難しいことかもしれません。
逆にテレフォンセックスという「声と身体だけで進行していく特殊な性行為」から快楽を受け取ることが可能であるうえに、そのテレフォンセックスにどこか物足りなさを感じていたり、「この快楽にはもっと先があるのではないか」と考えているのであれば、そういったテレクラユーザーの行く先は、バレンタインSMのようなSMテレクラ以外にはないということになるでしょう。
普通のテレフォンセックスに飽きた人向けのコンテンツ
「電話でプレイするSMは面白いのか、気持ちいいのか、そもそも可能なのか」という疑問に対する回答は、「テレフォンセックス」という中間領域を通して考えていけば、容易に出していくことができます。
バレンタインSMは「テレフォンセックス」の一つ先の領域に進もうとしているテレクラユーザーにとっては入り口として機能しており、また、すでに、一つ先の領域に進んでいるテレクラユーザーにとっては快楽の深部へと突き進んでいく探求の場となっています。
「電話でプレイするSMは面白く、気持ちよく、可能であるばかりでなくその可能領域はどこまでも広く未開拓の部分が多く残されており、それらを追求することは、単調なセックスより刺激的である」ということを、「SMダイヤル独自の快楽」を通して体験として実感するための場所がSMテレクラというものであり、SMツーショットであります。
SMテレクラに興味を持ち始めたビギナーからベテランまで、男性女性問わず多くの変態ユーザーを獲得しているバレンタインSMが、「普通のテレクラ遊び」では飽き足らない「快楽の求道者たち」の集いと実践の場所となっているのはある意味当然のことであるといえるでしょう。
バレンタインSMのコーナーを理解して使いこなそう
バレンタインSMには「SMプロフィール」「ツーショットコーナー」「SM盗聴コーナー」の三つのコーナーが用意されていますので、自分がどのようなSMツーショット、変態ダイヤルを楽しみたいかによって、コーナーを選択するのが基本となっています。
バレンタインSMは、SMクラブなどの特定の場所に肉体を運ぶ労力を省いて時間と場所を選ばず廉価でSMプレイを楽しめるテレクラであり、スマートフォンなどの携帯端末を登録した際に配布されたサービスポイントを利用すれば、無料でSMツーショットを楽しむこともできます。
バレンタインSMを利用するにあたっては、「自分がどういうプレイを欲しているか」というヴィジョンを明確にし、そのヴィジョンにあわせたコーナーを適切に選択し、自分の理想のプレイを遂行するために味方となってくれる回線越しのSMパートナーに繋がっているコールを効率よく手に入れることがコツとなります。
「利用できるコーナーに対する理解」と「ヴィジョンの把握」が組み合わされば、バレンタインSMのようなSMテレクラは楽しみが倍増しますから、まずは、コーナーの特色を知りましょう。
SMプロフィール
自分の性癖がはっきりしており、プレイ内容も明確であるならば、SMプロフィールを利用してSMパートナーを探すのが最も効率的な方法となります。
SMプロフィールは、「回線を繋ぐ相手を、録音されたプロフィール音源を参考にして自由に選ぶことができる」という機能を持ったツーショットダイヤルであり、この機能を活用すれば、自分がしたいと考えているSMツーショットに適したSMパートナーとの回線を確実に繋ぐことができます。
バレンタインSMのSMプロフィールは、まず最初にSとMの属性からチャンネルを選ぶことができますから、S同士、M同士のマッチングをあらかじめ回避することができます。
SMプロフィールに録音されている音源からは、「相手となる人間の希望や、求めているプレイの変態度」などを知ることができます。
ですから、SMツーショットにおいては、ライトなSMツーショットを求めているユーザーと途方もなくアブノーマルでマニアックなユーザー同士の「落差のある出会い」があらかじめ回避されているという点においても使いやすさがあります。
ツーショットコーナー
ツーショットコーナーは、「ランダムで回線が繋がるチャンネル」であり、性的冒険に興味関心があるSMテレクラユーザーからの人気を博しているコーナーです。
ツーショットコーナーは「いますぐSMツーショットを開始したい」と考えている「はやさ重視」のユーザーからの人気も高いコーナーで、コールからプレイ開始まで、待機の時間がほとんどないという特徴を持っています。
ランダムで回線が繋がるということは、「予想もつかないような性癖の人間」との回線が繋がる可能性があるということを意味しておりますから、予定調和的な自己模倣に終止しがちなSMプロフィールでの安定したSMツーショットに物足りなさを感じた場合、ツーショットコーナーでプレイする偶発的SMツーショットはいいカンフル剤として機能することになるでしょう。
変態の種類によっては、やりとりを通して体力と精神力が削られることもあります。ツーショットコーナーのランダム回線は「変態カタログ」の様相を呈していますから、SMプロフィールのときよりもエネルギーの消耗が激しいということはおさえておくといいかもしれません。
もし、ツーショットコーナーのランダム回線で繋がった変態を相手にしていて疲れを感じたのであれば、それは「SMツーショットを休むタイミングがきた」ということを意味しています。
そういう点を踏まえると、ツーショットコーナーというのは「自分が過激な変態プレイができる体調なのかどうか」ということを判断するための基準としても機能しているのかもしれません。
SM盗聴コーナー
SM盗聴コーナーは、SMプロフィールや、ツーショットコーナーなどで日夜繰り広げられている、「自分以外の誰か」によるSMツーショットを盗み聞きできるコーナーです。
まず、テレクラユーザーが、もし、他人の性行為を第三者として眺めることに快楽を抱くような「窃視症」に属するフェチズムを持っているのであれば、SM盗聴コーナーは「主現場」として利用できるコーナーになるでしょう。
窃視症を持っていないテレクラユーザーである場合は、SM盗聴コーナーは「自分のSMツーショットをより過激にしていくための参照の場」として利用することができるのではないかと思われます。
バレンタインSMはライトな層からディープな層まで、様々な変態が玉石混交状態で跳梁跋扈している場所ですから、「他人のSMツーショット」というのは「自分では絶対に思いつかないようなプレイ」の宝庫でもあるわけです。
ですから、自分のSMツーショットにどこかマンネリを感じていたりだとか、限界や退屈を感じているというのであれば、SM盗聴コーナーを利用することで、自分のプレイに新しい風を吹き込むことができるでしょう。
SM盗聴コーナーを利用している間は、いつでもツーショットダイヤルに移行できる状態にある、ということもおさえておくとよいでしょう。
他人のSMツーショットを通して得た刺激や新しいアイデアなどは、「鉄が熱いうちに叩くことができるもの」なのであり、即座にSMツーショットに反映し、実践できるものなのです。
バレンタインSMを利用して性と言葉の冒険に乗り出す
バレンタインSMを利用するということは、SMが築き上げてきた歴史の流れのなかに参入するということであり、知的な営みとしての性と言語の冒険を実践するということを意味しています。
「出会いを通した普通のセックスに飽きてしまった、単純な性器の挿入だけではもう満足できない」という状態になるのは当然のことです。なぜなら、人は「言葉」というものを持っているからです。
「言葉」というものを獲得して動物から超出することになった人間にとっては、性行為もまた「テキストを書くこと」であり、「テキストを読むこと」であり、それはつまり、「自然に与えられた行為」ではないのです。
バレンタインSMのようなSMテレクラにおいては、肉体を通してプレイするSM以上に、その「テキストを書く行為としての性行為」という要素がより意識的に行われ、強まることになります。
生殖活動としての性行為から離れた言語的性行為の場所
バレンタインSMでプレイすることになるSMテレフォンセックスやSMツーショットというのは、生殖活動としての性行為から身を引き離し、人間が作り出した制度と契約を利用しながら、「人間だけが感受できる快楽」を探求していくことを目的としています。
SMツーショットが行われる現場というのは、社会制度的表層を支配する紋切り型の言葉と、意味可能性の曖昧な領域でいまだ言語化されずに快楽の気配を怪しくただよわせている意識深層領域の言葉が衝突地点であるということがひとまずいえるのではないかと思われます。
バレンタインSMは、サディスト/マゾヒストのそれぞれが言語的衝突地点にたどりつくための秘密サロンとして開かれており、現代のサドマゾ的言説空間の渦中のなかでひたすらに記号的な戯れを繰り返しながら、表層と深層を行き来する言語を使って性的刺激を呼び覚ますための創意工夫が行われています。
神が追放され、また、神から追放された世界において、けっして終わることがない快楽の無限の繰り延べが遂行されているテレクラがバレンタインSMなのです。